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2019年3月26日 (火)

支援機器の製作と体験ワークショップのお手伝い~かけはしねっと企画~

 


2月24日のことなので、1ケ月も遅れてしまいましたが、


いつものように備忘録として報告します。



とてもステキな案内チラシを作っていただきました(*^^*)





2年前の「福祉のえん日2017」にご来場くださった事務局の山田さんとのご縁で、

2017年9月にもお手伝いをさせていただいているので、今回、2回めです。


今回は「製作」と「視線入力の体験」という新たな希望も出されました。

お声かけいただいた時から、内容や時間配分など何度も意見交換しました。


意見交換の中で提示してくださった企画の趣旨とも言える内容は、

私たちも大事にしている視点でした。



 ・入力=ボタン(手や指で押す)とは限らない

 ・引っ張る、触れる、見るなど、いろんな入力機器があることを知ってほしい

 ・重度のお子さんでもできることがある

 ・スイッチだけでなく、スイッチで使うものを一緒に考えたい

 ・本人が楽しめる遊び方、使い方を一緒に考えたい

 ・保護者、専門家など立場を問わず、一緒に学び合いたい

 


製作と言っても、製作メインではなく、

スイッチ類の活用の考え方の基本をみんなで学び合う時間にしたいという希望も出され、

製作前に、支援機器類に関するワークショップをすることになりました。

 


事前に参加者が把握できているわけではありませんし、

製作に関しては時間も予算も限られているとのことで、

内容を詰め込み過ぎず、どなたにも無理なく製作できるものを検討しました。

 


山ねこから「半田付けをしない電子工作」を提案された時には想像ができず、

「そんなものがあるのか?!」と半信半疑でした(^-^;

 


山田さんにも「半田付けをしない電子工作」ということで、

その後も意見交換し、以下のものに決まりました。

 


   ①印鑑ケース型プッシュスイッチ


   ②BDアダプター


   ③振動グッズ

 


スイッチはいろんなタイプがありますが、

予算と応用範囲があるものとして「プッシュスイッチ」に決まりました。

 


おもちゃの改造は予算と製作の難易度の関係から、今回は難しいということで、

おもちゃを改造せずに使えるものとして「BDアダプター」に決まりました。

 


この2つに加えて、その場で動かせて、持ち帰られるものとして、

「振動グッズ」は私が提案しました(^-^;

振動の感覚は苦手なお子さんもいますが、使い方次第で応用が効くと考えたからです。

 


山ねこから「振動モーター」を見せてもらい、


「振動モーター」を組み込むグッズ選びも私が担当しました。

 


100円ショップで「カーラー」と「チェアソックス」を見つけた時には、

自分でも「ナイスアイディア」と自画自賛しました(^-^;


Photo_6 振動モーターをカーラーに挟む


Photo_7 カーラーをチェアソックスで覆う




そこから先は、山ねこ担当で準備が進み、

結果的には、①と②は当日の時間の関係上、山ねこが事前製作し、

参加者のみなさんには「完成品」を配布することになりました。


Photo_3 4種類のプッシュスイッチ


Photo_2 BDアダプター

 


山ねこによると「振動グッズ」が「半田付けをしない電子工作」とのことでしたが、

山ねこが事前準備中、傍で見ていても何だかよくわからない私でした。

説明を受けてもよくわかりませんでしたが、以下の内容とのことでした。

 


   ・「ブレッドボード」を山ねこが事前に加工


   ・「振動モーター」「電池ケース」「ジャック」などを山ねこが事前に半田付け



 


確かに、こんなキットを配布され、組み立てるだけでも、


私の場合「電子工作をしている気分になる」と思いました(*^^*)


 


大事なのは製作そのものより、製作後のことです!

 


そういう意味では「半田付けをしない電子工作」はありだなと

山ねこの提案に感心しました!!

 


午前中のワープショップ&製作、午後の視線入力&支援機器類の体験共に、

一日中、会場には熱気があふれていました。

 


後日、参加者の方がFacebookに「参加者の本気度がすごかった」と書かれていました。

私も全く同感です。

みなさんの本気度で、いつも以上に私のテンションも上がっていました。



参加者のみなさんの了承を得て、イベント当日の写真を掲載しています。


楽しい雰囲気が伝わるといいなと思います。



Photo_10 製作風景


Photo_11 製作風景


Photo_12 製作風景


 


お子さん連れの参加者も多く、ご兄弟も参加されていました。

お母さんではなく、小学生のお子さんが製作されているご家族もいらっしゃいました。



Photo_13 製作風景


 


製作後には、お子さんと一緒に楽しまれる方たちもいました。


Photo_16 「振動グッズ」を楽しんでいるお子さん




 


「うちの子は『振動グッズ』が気に入ったみたいです。

でも、スイッチには触れたがらないので、私が操作しています」というお母さん。

『振動グッズ』を顎に当てたり、頬に当てたり、頭に当てたりして楽しみ、

最終的に、そのお子さんはスイッチも自分で操作していました。

お子さんの笑顔はお母さんだけでなく、まわりの人たちの笑顔にも繋がっていました。




「この『振動グッズ』、顎の下に当てると唾液が出てくる。

『唾液腺』に当てるとより効果があるね。

排痰のマッサージが日課だけど、この『振動グッズ』で、

この子が自分でやるっていうのもいいね」というお母さん。


 


私もやってみましたが、確かに、適度なマッサージ感で唾液が出てきました。

 


「『スイッチ』はあまりかわいいものを見たことがなかったけれど、

こんなかわいいケースを使ったスイッチだと使いたくなるね。

私も『キティちゃん』好き!」というお母さん。

 


今まで、長年、学校等で製作会をお手伝いしてきていますが、

製作後に、お子さんたちを交えて、その場で遊び方や使い方を伝え合い、

臨場感たっぷりに楽しみ合えることは少ないです。

 


やっぱり、お子さんたちやご本人が参加できるイベントはいいですね。

 


ご家族同士、支援者同士、ご家族と支援者など…、

参加者同士のコミュニケーションが増えていいなぁと嬉しくなりました。

 


午後の視線入力の体験前のオリエンテーションでは、

視線入力についての解説や設定など留意点と共に、活用事例を紹介しました。




ただ、私たち自身は活用事例を持ち得ていないため、

「福岡の福島さん」に事前に情報提供の協力のご了承を得て、

YouTubeで公開されている活用事例を紹介させていただきました。

福島さんには心から感謝しています。



Photo_17 視線入力体験中


Photo_18 視線入力体験中


 


体験タイムでは、お子さんたち自身にも体験していただけました。

限られた時間のため、充分に体験していただけたかどうかわかりませんが、

体験前にお伝えした活用事例は参加者のみなさんの心に届いたかなと思っています。




山ねこ作のいろんなスイッチや改造おもちゃなどの体験もしていただきました。


 


Photo_28 体験タイムの様子


 


昨年の新作「マイク型音声スイッチ」や「くるくるレインボー」も人気でした。


 


Photo_30 「マイク型音声スイッチ」で遊んでいるお子さん


 


お子さんたちに人気だったのは、予想通り「飛行機」や「電車」などのおもちゃでした。


 


お子さんたちが夢中になって遊んでくれると、


お母さんたちや大人の方たちにも楽しさが伝わり、笑い声が響きます。


 


「もっと遊びたい~」と言って泣いているお子さんもいましたが、


それくらい楽しんでもらえると嬉しいです(*^^*)



 


このイベントは、その後もいろいろ広がりが生まれています。

 


代表の根本さんから届いたメールです。

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会場全体が熱気あふれ、みなさんの関心の高さが伝わってきました。

参加された御家族より、

「パパが帰宅後すぐに、本(※)を注文しました!」

「こどもが作ってきたスイッチで遊んでます」とメッセージをいただきました。

企画したものとしても嬉しいです。

     ※マジカルトイボックスの本

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群馬から参加された事業所の方からコメントです。

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お子さんが大好きな折り紙で折ったかぶと虫を「振動グッズ」に被せて使ったら

「本物?じゃない?なぜ動く?」とお子さんが想像を巡らせていました。

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「折り紙のかぶと虫を被せる」というアイディアは、

「振動グッズをテーブルに置くと動く」という発見から生まれたものだと思います。

 


製作会ではあえて紹介しませんでしたが、実は、テーブルに置くと動くのです。

 


私は、カーラーとチェアソックスを外してしまい、

「振動モーター」そのものをいろいろなものに取り付けて遊んでみました。



「カエルグッズ」に取り付け、ついでに、スイッチも「カエル仕様」にしてみました。

動くカエルと一緒に「春よこい」~って感じで、楽しく遊べました(*^^*)



Photo_20 動くカエル


 


Photo_21 金魚を釣る(?!)カエル


顎に当てると唾液が出ると教えてくださったお母さんのお話を元に作ったものもあります。

市販のネックウォーマーに「振動モーター」を挟んでみました。













 


「振動モーター」を「茶こし」に貼り付けて「電動粉ふるい」も作ってみました。







 


製作物を「振動おもちゃ」ではなく「振動グッズ」と命名したのは、

遊び心と柔軟な発想とアイディア次第で、無限に広がるものと考えていたからです。

 


「振動グッズ」はカーラーとチェアソックスで覆った完成品のようですが、

そういう意味では、完成品ではありません(^-^;

 


「振動グッズ」をどんなふうに使うかは、感性とアイディア次第なのです(^^)v

 


お母さんたちのお話の中には「ものづくりのヒント」がたくさんあります。

これからも意見交換しながら、一緒に楽しい遊びや生活を広げていきたいなぁと思います。

 


企画の趣旨として提示していただいた中の、

「保護者、専門家など立場を問わず、一緒に学び合いたい」ということは、

私たちにとっても、とても重要な視点です。

 


「学ぶ」は「遊ぶ」ということでもあり、「生きる」ということでもあります。

 


ご縁あって出逢えたお子さんたち、お母さんやお父さんたち、支援者の方たちと

これからも繋がり合っていければと思っています。

 


今回のイベントのお手伝いは、今後の山ねこ工作室の活動にとって、

たくさんの示唆をいただけるものになりました。

 


かけはしねっとのみなさん、参加してくださったみなさん、ありがとうございました。

 


イベントのことは「かけはしねっと」のブログにも報告されているので、

ご紹介しておきます。


https://kakehashinet.jp/info/2505960

 


最後になりましたが、今回は八木ちゃんだけでなく、

OTの楠木さんにもサポートしていただきました。

お2人のサポートのおかげで、当日、私はお喋りに専念できました(^-^;


この場を借りて、お礼を伝えておきます。





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