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2020年8月 7日 (金)

旅行と支援機器

前回のブログ(題名:医療と旅行)では、

6月14日の「医療×旅行」というトークイベントに参加したことを書きました。


まずは自分自身のために、前回のブログの再確認です(^-^;


「医療」と「旅行」という一見繋がりがないようなことが、

 ・夢をもつ

 ・諦めない

 ・今を大事にする

 ・夢を実現する

 ・いろんな方たちと繋がる というキーワードで繋がると感じ、

私なりの想いや考えを書きました。


長文でしたが、要点としては、以下の2点です。


・「日本旅行医学会」のホームページに書かれていた

 「旅は通勤・通学・通院も含む“人の移動”を意味する」というのを読み、

 「人の移動」は「生活」だと捉えた

・「旅行」という夢を実現するということは、

 「楽しく、心豊かな生活」を実現するということだと捉えた



今日はそんな流れの続きで「旅行と支援機器」について書きます。



私は山ねこと共に、約20年、支援機器や自助具等ものづくりに関わっています。

前述のキーワードは、私たちが日頃から常に意識していることでもあります。


支援機器や自助具も「生活」の中にあるものです。

そう考えると一見繋がりがないような「旅行」と「支援機器や自助具」も

「生活」という視点で繋がります。



リスタートトラベルのトークイベントの後、

森本さんとオンラインでお喋りしました。


その日は通常登校が始まり、りくさんも弟くんも登校していたので、

山ねこと3人だけのお喋りでした。

3人と言っても、女子トーク炸裂で、山ねこは殆ど無言でした(^-^;

(よくあることです…)



りくさんは今春中学校に入学したものの

新型コロナウイルスの関係でずっと休校になっていて、

中学校生活は始まったばかりでした。


私たちも楽しみにしていた4月の帰阪が叶わなかったこともあり、

りくさんのその後や中学校生活を知りたくて、

森本さんからいろいろお話を伺いました。


中学校では、りくさんの進学を積極的に受け入れ、

入学前から在学中の授業や対応をどうするか

先生方と森本さんとの前向きな意見交換が進んでいたこともあり、

森本さんの家庭での取り組みや小学校での取り組みなど、

具体的なお話や提案もよく聴いていただけているとのことでした。



中学校は各教科ごとに先生が代わるので、

それぞれの先生方がどんな工夫や配慮をすれば、

りくさんが授業に参加しやすくなるか考えてくださるとのことでした。


その一例が英語の時間です。

りくさんは「タッチペン」も使えるようになっているので、

タッチすると英語の音声が流れる英語教材を使うことになったそうです。



森本さんに提供していただいた写真には、

両手にタッチペンを持っているりくさんの姿があります。


Photo_20200806180001 英語の授業中



元々、りくさんには手の感覚過敏がありました。

何かを持つということが難しく、両手を身体の前で組み、

指を絡み合わせて遊んでいることが多く、

指が変形するほどだった幼児期の話が信じられないような写真です。



ご縁あって出逢い、依頼を受けて、森本さんたちと共に作ってきた

「スマホ型スイッチ」や「スマホ型VOCA&スイッチ」は

小学校時代、家庭や授業や余暇活動等で使われてきたので、

りくさんの成長と共に、歴史を感じます。


Photo_20200806180101 山ねこ工作室製の支援機器類


Photo_20200806180102 かるた遊び(読み手はりくさん)


Photo_20200806180201
 「i+padタッチャー」と「スマホ」と「スイッチ」を繋ぐ





森本さんのお話を伺いながら、

りくさんが小学校時代のクラスメイトや先生方と一緒に、

コミュニケーションを重ねてきた歴史のように、

中学校でも、新たな歴史が始まることを感じました。



他の教科でも、どんな工夫やアイディアが出し合えるか、

森本さんも楽しみとのことでした。

もちろん、
私たちもワクワクします。



森本さんは独身時代は世界80ヵ国を旅した元添乗員であり、

今はリスタートトラベルの社員であり、「旅行のプロ」です。

旅行好きの私たちとは、旅行の話題でもトークが弾みました。



そんな中、とても共感し合ったのは「オーダーメイド」という視点です。



リスタートトラベルのみなさんは相談者の想いに寄り添い、

オーダーメイドの旅行を一緒に考えてくださいます。


前回のブログに書いたように、

病気や障害があっても旅行をしたいという方たちの夢を叶えるために、

一緒に考えてくださるのです。



「旅行」と言っても「行き先」だけでなく、

「行き先でやりたいこと」はみなさんそれぞれ違っていると思います。


「観光」が目的の方もいれば、

「現地でのコミュニケーション」が目的の方もいらっしゃるでしょう。

いろいろ実体験したいという「体験」が目的の方もいらっしゃるでしょう。


相談者の細やかなニーズを聴き取り、ご本人やご家族の想いに合わせて、

「旅行のプロ」として助言され、一緒にプロデュースされるのだと思います。



山ねこ工作室が作る支援機器や自助具も同じです。



相談者ぞれぞれ、困っていらっしゃる状況は違います。

「できたらいいな」「あったらいいな」という想いは共通していても、

使用環境や家庭事情なども違います。


同じタイプのスイッチや支援機器でも、

ご本人がより使いやすいように、大きさや向きなども変える必要があります。


どんな些細なことでも、細かく確認させていただき、

意見交換しながら、一緒に作ってきました。

まさしく、オーダーメイドです。



森本さんはりくさんの支援機器を私たちと一緒に作ってきたからこそ、

山ねこ工作室がオーダーメイドだということを実感してくださっています。



「オーダーメイドの旅行」も「オーダーメイドの支援機器」も、

「楽しく、心豊かな生活」に繋がるものです。


「旅行」と「支援機器」…

一見繋がりのないようなものが、やっぱり、繋がりました!!

森本さんとも共感し合い、とても嬉しくなりました。



今のコロナ禍の中で、旅行はできない(できにくい)状況ですが、

今だからこそ、森本さんたちは旅行社としてできることを探り、

実践されています。



オンラインでの
トークイベントの企画もいろいろ考えていらっしゃるようです。


普段、旅行社の方たちの話を聴く機会は少ないと思います。

個人旅行や家族旅行だけでなく、学校や施設で行く旅行も含めて、

「旅行のプロ」の話を聴いてみるのも良いのではないでしょうか。



それぞれの立場だけで考えていると思いつかないこともあるでしょう。

違う職種や立場の方たちも交えて知恵を出し合うことで、


より良い旅行の実現に繋がっていくのではないでしょうか。



「旅行」を「生活」と捉える。

「旅行」と「支援機器や自助具」も「生活」という視点で繋がる。



私たちは旅行そのものをプロデュースすることはありませんが、

「快適で、楽しい旅行をするための支援機器」と捉えると、

私たちにもできそうなことがありそうです。


できないことだけに目を向けるのではなく、

発想の転換と多角的な視点でできることを考え、一緒に楽しみたい…

私たちの想いです。



「旅行」と「支援機器」に共通するもの、

「楽しく、心豊かな生活」の実現のためにも、

いろんな方たちと繋がり合いたい…心から思っています。



最後に、リスタートトラベルのホームページのイベント・最新記事より

以下のページをご紹介しておきます。


【活動報告】第4回!家族5人で世界一周の旅戸田家with森本家

http://restart-travel.com/event-morimotofam/1073/

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