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2023年5月の4件の記事

2023年5月27日 (土)

「3Dプリンター★プロジェクト」 その2

私たちの友人には作業療法士(OT)をしている人たちがたくさんいます。


中でも、両親が生前、悩みや困ったことがあると相談にのってもらい、

情報や助言をもらっていた友人(Kさん)がいます。


Kさんは訪問リハビリの仕事をしているので、両親のことだけでなく、

私にとっても「在宅生活に関する助言」はとても役立っていました。


Kさんは職種としてのノウハウだけでなく、ものづくりも得意な人なので、

訪問先の方の「自助具」をよく作っています。


ご本人が「やりたいこと」や「好きなこと」や「ひとりでできること」の相談にのり、

それらを実現するためにいろいろ工夫し、「ものづくり」をしています。


Kさんと私たちとは共通する話題も多く、いつ、どんな話をしていても盛り上がります。

山ねこも、Kさんの情報に助けられているところもあります。



Kさんには時々山ねこ工作室の活動のお手伝いもしてもらっています。

Kさんは「山ねこ工作室のパートナー」と言っても過言ではありません。


4ヶ月も前になりますが、Kさんからメールが届きました。


訪問先の方がご自宅で使う水洗トイレのレバーハンドルが使いにくいとのことで、

Kさんは「サランラップの芯を活用したアダプター」を試作し、

実際に、試用してもらっていたそうです。


Kさんによると、その試作品の「アダプター」が使えそうなことがわかり、

同じ形状のものを「3Dプリンター」で作りたいとのことでした。


Kさんの依頼は「アダプターの3Dプリンターでの製作」でした。


Kさんのメールには「(超)簡単な図面を添付します」と書いてあり、

Kさんの手書きの図面が添付してありました。


Photo_20230527155801 Kさんの手書きの図面



図面を見て、山ねこも私もビックリし、感動しました。

図面はとてもわかりやすいものでした!



メールには「水洗ハンドル(TOTO製)の写真」も添付してありました。


Photo_20230527155901 水洗レバーハンドル(TOTO製)


Photo_20230527155902 水洗レバーハンドル(TOTO製)



ここからは、Kさんのメールと山ねこのメールを引用して、書き続けます。


Kさんのメール-------------


アダプターの筒の肉厚については、強度的にどれくらいがいいのかがわかりません。


穴を貫通させて、レバーとなる棒を刺して固定する予定です。


これぐらいの肉厚が良いだろうというご提案をいただけると助かります。


色は白っぽいものでお願いできればと思います。


どうぞよろしくお願いいたします!


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山ねこのメール(その1)-------------


厚みは3mmにしてあります。


素材は、まずは「ABS樹脂」でやってみます。


寸法的には「PAL樹脂」のほうが良いのですが、

合わせ加工が必要になった時の加工性は「ABS樹脂」のほうが優れています。


結構時間がかかるので、今日の午後か明日にでも

第一弾のプリントアウトをしてみます。


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山ねこはさっそく、データの作成に取りかかりました。

 

Photo_20230527160101 山ねこが作ったデータ


Photo_20230527160301 「3Dプリンター」のデータ作成中


3d_20230527160601 「3Dプリンター」のデータ作成中


Photo_20230527160501「3Dプリンター」のデータ作成中


Abs 「ABS樹脂」で作ったアダプター



山ねこのメール(その2)-------------


「ABS樹脂」の場合、若干収縮があるので、

予定通り?内径が38.5mmになってしまいました。


「ABS樹脂」の加工性は良いので、

サンドペーパーで削って内径を調整することもできると思います。


一度、「PAL樹脂」でも作ってみますが、いずれの樹脂も硬いので、

ハンドル自体の直径が39mmなら若干遊びを持たせて、

内径は39.5mmから40mmくらいのほうが良いと思います。

(大きい場合は、詰め物などで調整出来ますよね。)


明日、少し寸法をいじってみます。


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Kさんのメール-------------


樹脂だから収縮するんですね。


そこまで考えが及ばず、浅はかでした!

ますますお手数かけて、申し訳ございませんですー


おー、すごい凄い。

いい感じですね!


ほんとにありがたいです。


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次に、山ねこは「PLA樹脂」を使ったアダプターを製作しました。



山ねこのメール-------------


2作めが完成しました。


Pla 「PLA樹脂」で作ったアダプター



今回は内径を40mm、外径を46mm、切り欠きの幅20.5mmでモデリングして

「PLA樹脂」でプリントしました。


内径:39.5mm、外径≒46mm、切り欠きの幅は20.25mmで出来上がっています。


一旦これで使ってみてください。


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Kさんのメール-------------


対象となる利用者さんの訪問が今日の午後だったのですが、

ちょうどメールで頂いた写真を見てもらったんです!


こんなのができるなんて、凄いですねーと、驚いてました。


土日に棒を取り付ける加工をして、

週明けに利用者さんのおトイレに取り付けるという算段です。


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Kさんと連絡を取り合い、2つのアダプターをお渡ししました。


その後、Kさんから写真と共に、嬉しいメールが届きました!



Kさんのメール-------------


作っていただいた水洗ハンドルのアダプターですが、

写真のような加工をして、無事トイレに収まってます!


Photo_20230527161001 Kさんが加工したアダプター


Photo_20230527161101 Kさんが加工したアダプター


Photo_20230527161201 自助具の設置状況


Photo_20230527161202 自助具の設置状況



意外にも、「ABS樹脂」で作ってもらった方が、わずかに弾力があるせいか

ぎゅぎゅっと入って、しっかり吸着してくれてる感じなんです!!


それなんで、「ABS樹脂」の方を使ってみてるんです。


来週その利用者さん宅に行った時、

一週間使ってみて、不都合などなかったか確認する予定です。


ありがとうございましたー


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「アダプター」は、Kさんの手によって素晴らしい自助具になって完成しました!


訪問先の方は、この自助具を使って自分でレバーを操作できるようになったそうです。


Kさんがご本人の実情を知り、ご本人の願いを叶えるために、

いろいろ試されたこと、あらためて素晴らしいなと思いました!


Kさんが加工したアダプターの写真をみて、

私は挿してある棒が何なのかを知りたくなり、Kさんに聞きました。



Kさんのメール-------------


挿してあるのは、携帯用のお箸なんです。

(真ん中で二つに分解できるキャンプ用、100円ショップ)


分解できる部分を固定用に使いました。


それと、断面が四角いので後から付ける棒(弾性包帯のヤツ)が、

くるくる回ってしまうのを防げると考えました。


弾性包帯を巻いているのは、アルミのストロー(100円ショップ)です。


軽くて頑丈そうだったのが良かったのですが、ちょっと硬すぎて、

曲げるのを失敗すると、ポロっと折れてしまいました・・・。


何本かやって、上手くいったのが、写真のものです。


利用者さんの使い勝手に応じて、

先端の曲がり具合や長さを変えたものをすぐに取り替えられるようにと思ったのですが、

今度は別の素材で(曲げやすいもので)作ろうと思ってる次第です・・・


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私のメール-------------

同じものを作らないにしても、どんな素材を使われたのか、

どんな注意点があるのかなど、参考になります。


また、朗報が増えました。


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Kさんが自助具づくりをするために見つけてくる素材はユニークなものも多いです。


100均やホームセンター等での「目利き」は、

こうした情報交換の中でスキルアップしていきます。


使う人たちだけでなく、支援に関わる人たちとの「コラボでのものづくり」は

本当に楽しいです!!


山ねこ工作室はみなさんとのコラボが続き、楽しさが倍増しています!


これからもこうして楽しい時間を積み重ねながら、

楽しい「幸齢者生活」を続けていけるといいなぁと思っています。



前回に続き、「3Dプリンター」のことを書いていたら、

facebook友だちから以下の情報が入りました。


とてもステキな記事なので、紹介しておきます!


"片手でできる"自助具に脚光 作業療法士が高齢者や片手が不自由な人などのために開発|ニフティニュース (nifty.com)



nico (thebase.in)




このブログを書いていたら、また新たな「3Dプリンター」での製作依頼が入りました。

「その3」として報告できるといいなぁ(笑)





2023年5月23日 (火)

3Dプリンター★プロジェクト その1

山ねこ工作室に「3Dプリンター」が導入されたのは2019年。

こんなものを使うことはあるのかな?

私にはそんな想いもあったけれど、私が関与する分野ではありません。


山ねこは長年ほしいと思っていて、ネットでリサーチを続けた上で、

先輩ユーザーの助言も受けて買ったものだから、私は半ば傍観していました。


ところが、意外にも(山ねこにとっては予想通り)、

「3Dプリンター」の出番はそれなりに続いていました。


「3Dプリンター」の動きは見ているだけで楽しくて、

私もいつの間にやら「楽しい道具」として認識が変わりました。


2021年、「プラレールの連結器」を作る「3Dプリンター」の活躍は印象的でした。


「プラレールの連結器」と「3Dプリンター」: 山ねこ工作室のブログ (cocolog-nifty.com)



データを作れば、こんなものも作れるのかとビックリしました。



2022年には「吸引チューブホルダー」を作るために「3Dプリンター」が活躍しました。


夏休みの工作「吸引チューブホルダー」~3Dプリンターを使って~: 山ねこ工作室のブログ (cocolog-nifty.com)




「吸引チューブホルダー」なんていうものの存在も知りませんでしたが、

依頼を受けた時のお話から、確かに「あると便利なもの」だなと思いました。


「吸引チューブ」を使っている人たちはいらっしゃいますし、

みなさんそれぞれに、固定のしかたは工夫されていると思います。


工夫の一例として、「吸引チューブホルダー」があれば、

見た目も、使い勝手も良くなり、「必需品」になるんだと思います。


この時の依頼者のKさんから、また依頼が入りました。


Kさんからの依頼メッセージ--------


「吸引チューブホルダー」がヒビ割れてしまいました。

数ヶ月使ったのと、強度的にはそうなるだろうな、とは思います。

お手数ですが、3つくらい同じものを作ってくださいませんか?

我が家には必需品なのです。

Photo_20230522174001 ひび割れたホルダー

Photo_20230522173902 ひび割れたホルダー

Photo_20230522173901 ひび割れたホルダー


2023年5月4日


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Kさんにとって必需品の「吸引チューブホルダー」です。

壊れる前に依頼していただけて良かったです!


前回作ったものと同じなので、データは保存されています。


依頼された翌日に製作完了し、納品しました。

 

Photo_20230523134401  完成したホルダー




Kさんへの納品後すぐに、別の方(Nさん)から依頼が入りました。


Nさんからの依頼メール--------


Kさんと同じ車椅子で「吸引チューブを留めるホルダー」を購入したいです。

内径5ミリのを4個購入したいです。


2023年5月7日


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メールには、現在使っている状態の写真が添えてありました。


Photo_20230522174101 車いすへの今までの固定状態

S ケーブルS字クリップ




100均のケーブルを留めるクリップを使っているそうです。


ただ、やたら折れてしまうらしく、

100均の店頭から商品がなくなってしまったようです。


お困りの様子がひしひしと伝わってきました。


さっそく、「3Dプリンター」が動き出しました。

 

D_20230522180001 3Dプリンター



Nさんには、作業の経過報告として

「3Dプリンター」が動いている動画を送りました。


3Dプリンター動画①.mp4 - Google ドライブ

3Dプリンター動画②.mp4 - Google ドライブ


Nさんは「3Dプリンター」が動いているところをご覧になることはないのでしょう。

驚かれていました。



依頼通り、4個製作し、納品しました。


4_20230522175401 完成したホルダー




ところが・・・・・・


納品した「吸引チューブホルダー」の穴にチューブが通らないというのです。


Nさんは吸引チューブの採寸が間違っていたようです。


吸引チューブが穴に入らなければ使えません。


写真も送ってくださったので、状況もよくわかりました。


Ng ホルダーが使えない実情

Ng_20230522175502 ホルダーが使えない実情


Ng_20230522175501 ホルダーが使えない実情

Photo_20230522175601 採寸



山ねこはデータを作り変え、穴の内径を8ミリで製作し直しました。


吸引チューブの外径が6ミリと教えていただいたので、

同じ外径のケーブルを穴に通して試してみました。



Photo_20230522175701 作り直したホルダー

穴の大きさ確認動画.mp4 - Google ドライブ

 

Photo_20230522175702
納品したホルダーと作り直したホルダーの比較



写真と動画を送り、Nさんに確認していただき、了承を得た上で再納品しました。

 

サイズが1ミリ、2ミリという小さな世界であっても使えないのは論外です。

そして、快適に使えるかどうかは重要ポイントです。


「3Dプリンター」がそんな小さな世界を忠実に実装してくれることに

私は感動してしまいました。



先に納品したものは、返送していただくことになりました。


Nさんからの返信メールと写真と動画を見て、山ねこも私も安堵しました!


Nさんからの返信メール--------


まさに「シンデレラフィット」でした。

ありがとうございます。


流石職人さんです!


はめ込む時に一度ピキッて音がしましたが、大丈夫そうです!


ありがとうございます。

Ok_20230523164601 作り直したホルダーの固定状態

Ok_20230522180001作り直したホルダーの固定状態 


OKホルダー動画.mp4 - Google ドライブ



2023年5月17日


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山ねこは、Nさんからの返信メールに以下のように返信しました。


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素材の「ABS樹脂」は弾力のあるものではないので、

はめ込む時に一番力のかかる内径8ミリの頂点部あたりの内部で

ひずみが発生した時の音だと思います。


そのため見えないところで、わずかなひび割れなどができているかも知れませんが、

逆にそれで弾性が出てきます。


本当に壊れる時には、内径8ミリの頂点部にひび割れができて、

だんだんに広がっていく感じです。


もっと柔らかい素材を使えれば良いのですが、

我が家の「3Dプリンター」ではナイロン系の素材が使えないので

「ABS樹脂」で作っています。


ボランティアでの製作なので、保証期間もありませんが、

あまりに早く壊れた時には連絡いただければ作り直します。


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「3Dプリンター」は使う素材によって、仕上がりの特性に違いが出ます。

そういうことも知っておくのは大事ですね。



KさんとNさんの「吸引チューブホルダー」のサイズは違っているものの、

「3Dプリンター」で製作したものの実例として、記録に残しておこうと思い、

今回の2つの依頼を「3Dプリンター★プロジェクト」と命名し、

ブログに書くことにました。



「その1」としているのは、また別のものを作った実例もあるからです。

その内容は、また後日書こうと思います。



2023年5月15日 (月)

初めてのことを覚えるきっかけ~私のICTへの想い~

私はブログやfacebookにICTのことに触れた記事を投稿しているものの、

全く得意分野ではない。


「写真を撮る」ことは好きだし、

「いいなと感じること」や「嬉しいことや楽しいこと」は伝えたいと思うし、

「書くこと」は好きなので書いている。


昔はいつも手書きだった。


手書きにこだわっていたというより、機器が苦手だったから。


そんな私がパソコンを使っているのは「使いたくなるきっかけ」があったから。


20年位前の話。


大阪の就学前の通園施設で受け持っていたSくん(当時3歳)が成人し、

パソコンを使っているという話をSくんのお母さんから聞いたこと。


Sくんは音声での発話ができず、まわりの人たちの声かけに対して、

表情や首の動きで応えてくれていた。


お母さんの話を聞いても、

Sくんの身体機能からパソコンを使っているという姿も想像できず、

私には未知の世界だった。


帰省した時に、Sくんに会うために、Sくんが通っている施設に行った。


Sくんは車いすにアームで取り付けられたスイッチを頭を使って押し、

パソコンを操作して、名刺づくりをしていた。


私は初めてみる光景だった。


今は、スイッチ入力だけでなく、視線入力を取り入れている人たちも知っているので、

そんな姿を見ても驚くことはないけれど、

当時、全く何も知らなかった私は「感動」し、同時に「衝撃」も受けた。


私の心を大きく揺り動かしたのは、その時の「感動」と「衝撃」だった。

地元の「超初心者向けのパソコン教室」に通い、使い方を教えてもらった。


パソコンを操作している時にマウスのカーソルが画面から消えてしまい、

「先生、矢印がなくなりました」と大騒ぎした私。


先生は優しく、「マウスを持ちあげてみてください」と教えてくださり、

マウスを持ち上げ、マウスパッドにマウスを置き、

画面にカーソルが表れた時は歓声を上げた!


そんな実体験が私のICTの世界との初めての出逢いと始まり。


その頃、「パソボラ茨城(今はない)」に出逢い、

「マジカルトイボックス」に出逢い、

「ATACカンファレンス」に出逢い、

たくさんの人たちと出逢ってきた。


今は私にもできることも少しずつ増えてきたが、得意とは言えない。

でも、私は得意じゃなくても良いと思っている。


苦手やなと思うことはあっても、

「楽しい」と思えることがいっぱいあるから、やりたくないとは思わない。


「楽しい」ことは確実に増えているし、「助かる」ことが増えたのが「嬉しい」!


何度かオンラインでお話を聴いたことがある先生の記事を見つけた。

(2020年12月9日の記事)


【The Teachers' Voice】ICTは「いつも・近くで・助けになる」、学びの困難を超える可能性に懸けてみたい〜東京学芸大学附属小金井小学校 鈴木秀樹教諭がめざす学びのアップデート⑤ - こどもとIT (impress.co.jp)



表題にもある「いつも・近くで・助けになる」

「ICTは学びを救う可能性がある」


子どもたちの学びの可能性について書かれた記事だが、

自分自身の体験に重なるところもあった。


私は子どもたちのように学びの入り口にいる年齢ではないけれど、

高齢者の自分自身の学びの可能性としても置き換えて読める記事だった。


高齢だけが理由ではなく、私は視覚障害の関係で読みにくさを抱えている。


手書きの場合、大きな文字を書かないと読みにくい。


本は文字が小さいと読めないものもあるので、

本選びは文字の大きさで決まるところもある。


最近、市役所から公的文書が届くことが増え、

読みやすさに配慮されているかどうかで、かかるストレスは大きく変わる。


その点、パソコンやiPadは嬉しい!


文字は読みやすい大きさやフォントに変えたり、音声読み上げを使ったりして、

読み書きにストレスをかけない「自分支援」ができる。


iPadに標準で入っている「アクセシビリティ機能」にはめちゃくちゃ助かっている。


まだまだ知らないことも多いが、

「アクセシビリティ機能」の存在を教えてもらってからは、

パソコンにもiPadにも「自分に必要な機能」を取り入れて使っている。

 

1_20230515164101

スライド(アクセシビリティ機能の有効活用)



亡き両親の介護中にも、便利だと思うものはいろいろ活用していた。

 

2_20230515164201

スライド(両親に伝える時の工夫)

4_20230515164201

スライド(得意な人を見つけ、頼ることの大切さ)



介護すべてを私一人でできるわけはなく、

関係者の人たちに助けていただきながらの毎日だった。


介護中、両親のために山ねこにスイッチや支援機器を作ってもらっていた。

 

3_20230515164301

スライド(家電を使いやすくする工夫)


5_20230515164301 

スライド(事故の未然防止の一助)

6_20230515164301

スライド(事故の未然防止の一助・ストレスの軽減)


7_20230515164301

スライド(事故の未然防止の一助)



当時、介護に関わってくださっていた関係者の人たちの中には、

スイッチや支援機器の存在を知らない人たちも多かったけれど、

関係者の人たちにも「助かる生活用具」として感謝されていた。


あらためて振り返っても、

両親が穏やかに最期を生ききれたのは

「自分らしく生きる」を支える介護と「ICT」のおかげだったと言える。


今は、遠方に住む義母と会えない日が続くけれど、

約3年間、2週間に1度の義母との「スカイプ」でのお喋りが日課化している。


8 5月15日 義母とのスカイプ画面



義母とのお喋りを通じて、お互いの近況報告だけでなく、

スーパーポジティブ思考の義母からは、大きな学びやパワーをもらっている。


まさしく、私にとって大切な「いつも・近くで・助けになる」日常の中の「ICT」


こういう世界を毛嫌いし、立ち入ることはないと思っていた30年前までの私。


そんな私が、なぜこんなに「ICT」を活用できているのか…。


それは、「初めてのことを覚えるきっかけ」が良き出逢いだったからこそ!


当時、出逢った人たちすべてに感謝している。


「楽しい」「嬉しい」「助かる」という気持ち。

「やりたい」「覚えたい」という気持ち。


今日も初めてのことに少しだけ挑戦!


これから私はますますできないことや困ることも増えていくだろう。


でも、マイナス思考にならず、いろんな人たちと出逢い、繋がって、

「いつも・近くで・助けになる」ものとして、「ICT」を使っていきたい。


できないことやれないことが増えたとしても、

楽しく、明るい「幸齢者」生活に繋がっていくと信じている。


そして、私なりの想いで「ICTの大切さ」を伝えていきたいと思っている。


今まで出逢った人たちへの感謝の気持ちと

今まさに繋がっている人たちとこれから出逢う人たちにも私の想いが届くように…。


私に続き、高齢者の仲間入りをした山ねこ。


今日も「ものづくり」を楽しんでいる。(本人曰く、「道楽」だそうな)


これからも、私たちを支えてくださる人たちと共に、

山ねこ工作室の活動もまた、山ねこ工作室流にゆるゆると続けていこうと思う。


2023年5月13日 (土)

「舌スイッチ★プロジェクト」の報告

あるお母さん(Uさん)の一言から始まったプロジェクト!!

お子さん(Sさん)がどんなふうに使って、楽しんでいるのかは

Uさんから送っていただいた動画と共に、ブログに書きました。


「舌スイッチ・キリン仕様」の製作秘話とその後の話: 山ねこ工作室のブログ (cocolog-nifty.com)




実は、このプロジェクトは終わっていません。

その後、Sさんも先生方も、この舌スイッチを学校で使い続けています。


そんな中、2本、追加製作依頼のメールが入りました。


メールによると、キリンスイッチはSさんの口元へのフィッティングの際、

先端の操作部に近いフレキシブルパイプの曲げ伸ばしが難しいとのことで、

別の仕様のスイッチがほしいとのことでした。


使っているうちに困りごとが出てくるのは、よくあることです。


ただ、キリンのパペットを使って作ったキリンスイッチの構造上、

操作部近くの曲げ伸ばしは、元々難しいため、

恐竜仕様は勧められず、他の2点を紹介しました。

 

Photo_20230513151601 タッチスイッチ見本


ひとつは、「魚の骨仕様」

もうひとつは、「目玉仕様」


Sさんと相談の上、「魚の骨(赤)仕様」と「目玉仕様」に決まりました。


嬉しいことに、Uさんからは嬉しいコメントが添えてありました。

「目玉はふさふさつけたら『ダチョウ』みたいでかわいい!」…と。


「ダチョウスイッチを作ってください」とは書いてありませんでしたが、

Uさんの「愛ディア」に感動し、私はすぐに「ダチョウづくり」を始めました!


山ねこ工作室のスイッチや支援機器づくりは、

誰もが知っているように、山ねこ担当ですが、私の出番もあるのです。


出番があると嬉しくなります!


試行錯誤しながらの試作段階で、テンションを上げるため、

友人たちに写真を送り、コメントをもらいました。


「ダチョウかわいすぎますっ!」

「ダチョウの足がシュールです!」

「ダチョウの開き!超面白いネーミング」

「まさに開き!」

「色のグラデーションとか、超素敵ですやーん!」

次々に届くコメントは私をより楽しくさせてくれました。

 

ダチョウができあがりました!


せっかくなので、いろんな角度から写真を撮りました。

縫い目が不ぞろいなのはご愛敬(苦笑)



Photo_20230513152201 ダチョウの側面

Photo_20230513152202 ダチョウの裏面

Photo_20230513152301 ダチョウの開き(ダチョウの裏面)

Photo_20230513152302 ダチョウの座位姿

Photo_20230513152401 ダチョウの後ろ姿


ダチョウは着脱できるようにしてあります。

 

Photo_20230513152801 ダチョウの着脱



友人のひとりは、こんなコメントもくれました。


「キリン、首長竜の恐竜、魚の骨、ダチョウ。

次に続くのはチンアナゴでしょうか(笑)」


ものづくりが楽しい上に、こうしたコメントが私をより楽しくさせてくれます。


Uさんの愛ディアのおかげで、最幸に楽しいものづくりの時間をいただきました。



「ダチョウ仕様」にすることは正式依頼ではなかったため、

Uさんに完成した「ダチョウスイッチ」の写真を送りました。

 

Photo_20230513152402 「ダチョウスイッチ」の設置

 

「魚の骨スイッチ」やデモ用のキリンスイッチと並べて、集合写真も撮りました。


Photo_20230513153401 「魚の骨スイッチ」の設置

Photo_20230513153402 集合写真

Photo_20230513153501 集合写真

電源はモバイルバッテリーから取ります。

Usb USBのジャック


346012342_799448754848793_43448673548423 接続した状態

 

Uさんから返信が届きました!


ここから---------------------------


お写真ありがとうございます。

うわ~っ、本当に素敵です-!

こだわりが強くて毎回すみません。


前回のきりん・今回のお魚やだちょうさんを見て、

Sが今日は何の授業をするのかわかるでしょうからさらに楽しんでくれそうです。


今回もお2人の力をお借りして素敵な愛が届くのを楽しみにしております。


---------------------------ここまで


発送前に、記念写真と動画を撮り、

5月4日、「ダチョウスイッチ」と「魚の骨スイッチ」を発送しました!

 

Photo_20230513153502 記念写真 



「魚の骨スイッチ」を使って「改造ミニ扇風機」を動かしている動画 

345333558_6082980238476215_3675548842779147565_n.mp4 - Google ドライブ



「ダチョウスイッチ」を使って「改造ミニ扇風機」を動かしている動画

345338668_5909990725776043_9130948006554689662_n.mp4 - Google ドライブ



「ダチョウスイッチ」を使って、iPadを操作している動画

345327825_6380914318596552_7004502731145246005_n.mp4 - Google ドライブ



タッチスイッチとiPadのBluetooth接続についての説明書(山ねこ作成)

タッチスイッチとiPadのBluetooth接続.pdf - Google ドライブ

 

 

Uさんからスイッチの受け取り連絡と共に、メールが届きました。


ここから---------------------------


さっそく学校に持参しましたところ、「使いやすい!」とのお声がありました。


ダチョウのデザインもかわいくて高評価です。


---------------------------ここまで


最幸に嬉しいコメントでした!


褒められると伸びるタイプの私です。



さっそく、友人の「愛ディア」を受けて、「チンアナゴ」も作ってみました!

 

白黒ドット柄のチンアナゴは、亡母のマフラーをリメイクして作りました。

 

ボーダー柄のチンアナゴは、私のTシャツをリメイクして作りました。

 

2_20230513173401 「チンアナゴスイッチ」2種

Photo_20230513163101 亡母のマフラー

T 私のTシャツ

目玉は白いボタンです。

中央を黒マジックで塗りつぶしました。

 

Photo_20230513163801 目玉ボタン

 

2匹並べて撮った写真を友人たちに送ったら、ステキな写真が届きました。

 

Photo_20230513163301 友人作成の写真

こんな背景の中にいると本物のチンアナゴみたいです。


「遊び心」にあふれた友人たちが私を支えてくれています。



さて、この「舌スイッチ★プロジェクト」は、どこまで続くでしょうか(笑)

私の工作の続編があるといいなぁ(笑)



子どもたちやお母さんたちとの楽しいプロジェクト!!

ワクワクが止まりません!!

楽しいことが増えると元気になる私たちです(笑)



近日中に、また別のプロジェクトを報告できそうです(笑)





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